07 SUKUNAKARE -DEVELOPMENT STORY-
いつもNUXDIをご支援いただきまして、心より感謝申し上げます。
皆さまのご支援のおかげで、ブランドローンチから1年を迎えることが出来ました。多くのお客様や関係者の皆さまに支えられ、今日まで歩んでこれましたことを心から感謝申し上げます。
今後も私たちはアウトドアブランドとして、時代を反映した革新的なプロダクト挑戦し続けたいと考えています。変わらぬご支援をいただけますよう、心から願っております。
さて、NUXDIのフラグシップライン「NUMBER LINE」から、新作「07 SUKUNAKARE」がついに完成いたしました。
SUKUNAKAREと名付けられたこの製品は進化した「ギアコンテナ」です。
宿七荷連
私たちは日本のブランドとして、NUMBER LINEに和名を付けると決めております。 08 YAMATA NOROSHIは「八岐狼煙」と書きます、「八岐」とは「多様な変形」を意味しています。07 SUKUNAKAREは「宿七荷連」と書きます。
「宿」は屋根の下で人と寝具を意味しテントでの1泊を指します。
「七」-
「荷」荷物を運ぶコンテナの意味。
「連」ギアやSUKUNAKAREを連結させる拡張性を表しています。
この「七」はNUMBER LINEの07番という意味の他に「7つの道具」を表しています。
キャンパーがメインで使用する一軍ギアのようなものを、現代の「七つ道具」として解釈し、そんなメインギアの魅力を一層引き立てるようなコンテナを作ることが出発点でした。
ちなみに、NUXDIという文字は「革新の狭間」「革新の時代」を意味していますが、NUXDIが、(NU)MBER LINE(X)(DI)SCOVERY LINEで構成されているという意味も込められています。
メインギアの魅力を引き出す
私はユーザーのささやかな感動を起点にして、アイデアに落とし込むことが多いです。自宅からキャンプサイトでの間で、大切なギアが魅力的に映るシーンはどこでしょうか。
私の頭に浮かんだのは以下の3つのイメージです。
・車のラゲッジスペースに収められたシーン
・そこからスライドさせながら取り出し、サイトに降ろすシーン
・キャンプサイトで真っ直ぐにレイアウトされたコンテナが描く美しいラインに、整然と整頓されたギアが並ぶシーン
車のラゲッジを開けて、メインギアが一番に目に入る。そのギアをサイトに誇らしげに降ろす姿を思い浮かべました。
ただ、ギアを見せるコンテナであれば既に素晴らしい製品は数多く存在しています。私たちが箱型をリデザインするだけでは新規性は不十分だと感じ、新しいコンテナ構造に挑戦する必要がありました。
このネーミングと構想は1年前から決まっていましたが、デザインと構造、コストのバランスが上手くまとまらず、基本設計は何度も見直しを重ねました。
コンテナ×オープンフレーム構造
コンテナを箱型で無くしたらどうなるのか?我々は思い切ってフレームとボードだけの構成である「オープンフレーム構造」にトライしました。
この新しい構造により、コンテナの内部が視覚的に開放され、装着されたギアがコンテナのディテールを形作るようになりました。
ボードが中に浮かんでいるかのような印象で、ライトの光がフレーム内で美しく反射し、装着されたギアが一層魅力的に映り出します。
6つのスリット
ギアを装着するメインボードですが、最初はフレームの内側に固定する形で進めていましたが、ユーザーが持っているギアサイズが異なるため、大きなギアを取り付けるとフレームの外にはみ出してしまい、ラゲッジスペースで他のものと干渉してしまう問題がありました。そのため、私たちはフレームに6つのスリットを設置し、ギアのサイズに応じて内側にボードをスライドさせる構造に辿り着きました。
完成してみるととてもシンプルな構造ですが、開発中は選択肢が多いので、なかなか答えに辿りつかないものです。
独自のホールパターン
コンテナである以上、積載量も確保しなければなりません、我々はメインボードにはカメラネジやベルトで好きな場所に様々な種類のギアを取り付けれるように独自のホールパターンをデザインしました。
ボードの表裏にも積載できるため、一般的なコンテナに負けない積載量を確保することが出来ました。さらに、耐久性のあるスチール素材を使用しているため、マグネットを使用した装着も可能です。KAZE_TO_MORI×TOYO STEEL様とのコラボストレージを貼り付ける事ができるので、小物も収納できます。
モジュール連結
そして、SUKUNAKAREはキャンプサイトで真っ直ぐなラインを描くために、連結機能を備えたサイドボードが生まれました。運搬時にはギア同士の干渉を防ぐプロテクトボードとして機能し、さらに上部に加えてフレームスリットの外側にはめることでサイドテーブルとしても利用できます。また、SUKUNAKARE同士を連結することができるため、一人一つSUKUNAKAREを持っていれば永遠につなげることができます。このモジュール機構こそ、真っ直ぐなラインを描くために辿り着いた仕組みだと考えています。
最後に
あなたの七つ道具をSUKUNAKAREに付けて最高に楽しい時間をお過ごしください。そして、06もご期待ください。